にんじんきらいさんあつまれ!
あまくてふわふわ。
わたしとぼくのにんじんケーキ♪
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インスタライブでお菓子のレシピを実演いたしました(^-^)
早速作りました!とのご報告もあり、
ライブでレシピをご紹介してよかったなぁと一息ついているところです。
このケーキのテーマ。
それは、子どもと一緒につくれること。
そして、こどもがだいすき!そんな味と食感であること。
大人が食べるスパイシーなずっしりキャロットケーキではありません。
とにかく、こどもが食べることを最優先にレシピを練りました。
ただ、そのおいしさは保証付き。
大人も大満足のしっとり感。
何より、超簡単です。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_62a41572002140ff9a7eaa1dfea5f61c-e1683936645707.jpeg)
このブログでは、
にんじんケーキをしっとり、ふわっふわにする秘訣。
そして、膨らまない時の原因についてお話していきたいと思います。
いれすぎ注意!?にんじんの水分にご用心
にんじん一本使い切り?
そもそも、にんじん1本って何g?
材料を使い切りたい。
その気持ちはよーくわかります。
ただ、お菓子のレシピは材料のバランスが命です。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_dbf0540b87d60b758610e5efaeda8c3d-e1683857273713.jpeg)
自己判断で砂糖を半分にしたり、にんじんの量を2倍にする。
その結果、膨らまない。
ねちっとして重い食感に(._.)
よくある失敗のひとつです。
(↑私も初心者のころは経験あります。。)
このにんじんケーキのレシピを試作中。
にんじんの量を変えて、ケーキの出来具合を比較していました。
下の写真をみてください↓↓
![](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/07/ab02500198cc8a99824191dc53cf08e7-640x360.jpg)
にんじんの量を適正量の2倍いれたケーキが左側のものです。
にんじんが多いのですから、生地の全体量は増えているはずですよね。
ですが、結果はご覧の通りです。
にんじんの水分が多すぎて、ケーキが膨らんでいないのがわかります。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_dbf0540b87d60b758610e5efaeda8c3d-e1683857273713.jpeg)
にんじんをたくさんいれたい。
その気持ちはわかります。
しかし、ふわふわを目指すなら量の加減は必要になります。
しっとり感の秘密①アーモンドパウダー
にんじんケーキをふわふわに仕上げるために。
にんじんの水分を吸ってくれる材料が必要になります。
その役割は、小麦粉など粉類です。
小麦粉のみでつくるのも手軽でよいですが、
ここでひと工夫しましょう。
その材料がアーモンドパウダーです。
アーモンドパウダーは油分をたくさんもっています。
そして、小麦粉のようにグルテンをつくらないのも特徴です。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_62a41572002140ff9a7eaa1dfea5f61c-e1683936645707.jpeg)
アーモンドパウダーをいれるバターケーキの特徴。
①しっとり感
②ほろっと崩れる食感
これらの特徴は、アーモンドパウダーが持つ油分。
そして、過剰のグルテンをつくらないことが理由になりますね。
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しっとり感の秘密②はちみつ
はちみつを配合している焼き菓子のレシピを作ったことがありますか?
例えば、マドレーヌ。
はちみつマドレーヌなど、ネットで検索してもたくさんのレシピがありますね。
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はちみつには、お菓子やパンをしっとりさせる働きがあります。
わたし自身も、はちみつを活用することは多いです。
少量でもしっとり効果抜群です。
はちみつを使用したパンのレシピは、
以前にインスタライブでもご紹介しています。
よかったら参考にしてくださいね。
◎はちみつヨーグルト白パン⇒【インスタライブ】はちみつヨーグルト白パン
![](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/b1263f17d40803fc36560623de4433d0-1-896x504.jpg)
はちみつがもつしっとり感の秘密は、その保水性です。
はちみつの中には果糖(カトウ)という、
水分と仲良しの糖分が多く含まれています。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_62a41572002140ff9a7eaa1dfea5f61c-e1683936645707.jpeg)
果糖は、お菓子の中で
水とがっしり手をつないだままでいることができます。
ですから、しっとり感も長持ちします。
ただし、はちみつは独特の風味もありますし、
焼き色も濃くついてしまいます。
はちみつがもつ特徴を知りつつ、いろいろなレシピにチャレンジできると楽しいと思います。
*はちみつの効果については、こちらのブログでくわしく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
しっとり長持ち効果!パンに配合する『はちみつ』の役割とは?
しっとり感の秘密③ヨーグルト
にんじんケーキにヨーグルト!?
少し意外な材料かもしれませんね。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_96bc42748328671a0b4564e00ac98bcf-e1683857990507.jpeg)
ヨーグルトをいれた目的は2つです。
①しっとり感
②にんじんの風味をまろやかにする
はちみつと同じく、ヨーグルトはお菓子やパンに活用すると良いことがたくさんあります。
まずは、あの酸味。
ヨーグルトの酸味は、レモンなどのキュッとした酸味とすこし違いますね。
乳酸菌の香り。
ヨーグルトのまろやかな酸味は、お菓子やパンが焼きあがってしまうとほとんど感じなくなります。
しかし、奥の方にかすかに感じる酸味が、
味に深みをだします。
そして、他の材料の雑味みたいなものをまろやかにしてくれます。
ライ麦パンはサワー種という、酸味のある発酵種を使います。
その目的は色々ですが、
ひとつにライ麦のクセをまろやかにしてくれることもあります。
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にんじんケーキも、にんじんの味が強すぎると食べにくいと思います。
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_96bc42748328671a0b4564e00ac98bcf-e1683857990507.jpeg)
ほんの少しですが、
ヨーグルトをいれてあげるとにんじんのクセが大分やわらぎますよ。
余談ですが、最近の野菜は甘いですよね。
にんじんも、私が子供のころよりかなり甘くて食べやすいなぁと思います。
そのため、にんじんをお菓子にいれても、
そこまで強い風味は出ないかなと思います。
とはいえ、にんじんの個体差もありますしね。
その辺は、むしろ味の違いを楽しむというのも面白いと思いますよ。
◎ヨーグルトの効果については、こちらのブログでくわしくお話しています。
しっとり。味わい深い。パンにヨーグルトをいれる効果とは?
しっとり感の秘密④卵黄
にんじんケーキのレシピでは卵を2個使います。
そのうち1個分は卵黄のみ。
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卵黄の威力はスゴイのです!
卵黄には、レシチンなどの天然の乳化剤が含まれています。
乳化というのは、本来なら分離してしまう油と水が分離せずに混ざり合うことを言います。
例えば、ドレッシングは置いておくと油と水が分離しますよね。
一方で、マヨネーズは置いておいてもずーっとクリーム状になっています。
マヨネーズ作りには卵が必須です。
卵黄の中に含まれる乳化剤の働きで、分離せずになめらかなクリーム状になるわけです。
![](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/07/image-1.jpg)
上の写真をみてください。
私が試作中に焼き比べをしたものです。
全卵でつくったケーキ(中央)よりも、
全卵に卵黄1個を足したケーキ(右)の方が、
きめ細かいのがよくわかると思います。
実際に食べてみても、違いは歴然です。
卵黄を多くしたケーキ生地は、しっとり感が倍増です。
卵白を余らせたくないという気持ちもありますが、、
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_96bc42748328671a0b4564e00ac98bcf-e1683857990507.jpeg)
これほどの違いがあるとなると、
卵黄を1個増やすというレシピに落ち着きました。
簡単!まぜるだけ!にんじんケーキにオールインワン法を大活用
今回ご紹介したにんじんケーキ、超簡単です。
もともと、子供たちにお菓子を教えるために考えたレシピでもあります。
材料を準備したら、まぜるだけ。
計量さえきちんとできていれば、失敗はほぼないと思います。
さて、パウンドケーキなどのバターケーキをつくる時にどんな作り方をしますか?
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_dbf0540b87d60b758610e5efaeda8c3d-e1683857273713.jpeg)
室温に戻したバターに砂糖をいれてよーくホイップする。
力がいるし、難しい。
正直、うまくいかないことが多い。
↑このようなバターケーキの作り方を、『シュガーバッター法』といいます。
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シュガーバッター法でつくるパウンドケーキは、きめ細かくてしっとり。
ホイップの具合でふんわり軽い食感にもできるので、人気なのもうなずけます。
ただ、シュガーバッター法を成功させるにはコツが必要なのも事実です。
油分のバターに水分の卵を混ぜるわけですから、単純にはいきませんね。
ワンボールで混ぜるだけと言われれば、その通りですが、、
実際にはそんなに簡単に成功できません。
わたし自身も多々失敗の経験はあります。
そこで、もっと簡単にバターケーキをつくる方法を使います。
その方法が、オールインワン法です。
オールインワン法では、バターを溶かして他の材料と混ぜます。
なので、力もコツもいりません。
本当にまぜるだけなのです。
でも、オールインワン法にも弱点はあります。
・ケーキのきめが荒れやすい
・パサつく
・ベーキングパウダーの効力次第で膨らみが変わる
簡単な分、味や食感の面ではシュガーバッター法のしっとり感とは
違うものになってしまいますね。
![](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/07/2b3f596ea68a6b4fc4fc8d8209e246a4.png)
![ふゆき](https://atelier-epice.net/wp-content/uploads/2023/05/20221221-2215_62a41572002140ff9a7eaa1dfea5f61c-e1683936645707.jpeg)
まぜるだけのオールインワン法でしっとり感をだすには工夫が必要です。
そこで材料に魔法をかけました。
◎アーモンドパウダー
◎はちみつ
◎ヨーグルト
◎卵黄
正直、私がつくるならシュガーバッター法を使いたい。。
その気持ちをグッと抑えて、オールインワン法でおいしく作る方法を追求しました。
何より、今回はこども達が作れること。
そして、子どもがだいすきなふわふわしっとり感を引き出すことが最優先です。
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凝ったお菓子作りも大好きな私ですが。
なんだかんだ言いつつ、簡単でつくりやすいのは嬉しいものです。
おやつにさっと作れるおいしいレシピ。
こういうレシピを持っているのも良いかなと、改めて思う私もいました。
YouTubeでレシピ公開中!ふわっふわのにんじんケーキ
あまくてふわふわ。にんじんケーキ。
約6分の動画で細かいポイントもたくさんお話しています。
2歳から小学生まで。
『おいしい‼』の笑顔でいっぱいのレシピです。
ぜひ、作ってみてくださいね。
大人も大満足のしっとり感です(*^^*)
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