ミルクハースのクープをきれいに開かせるコツ!/成形やオーブンの工夫も大切

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かわいい見た目がミルクハースの魅力。
のはずが、、

◎クープが開かない。
◎パンがU字に曲がる。
◎なんだかナマコみたい!?

そんな経験はありませんか?

私が経験した中で一番多いのは、
パンがうねうねと曲がってしまい、コロンとかわいく仕上がらない事ですね。

ふゆき
ふゆき

このブログでは、ミルクハースのクープを美しく開かせるコツを
お伝えしていきたいと思います。

ミルクハースのクープの役割

ミルクハースにクープを入れる効果についてです。

クープの多くは、ハード系のパンに使われます。
これは、ハード系のパンの配合に秘密があります。

ハード系のパンは、ほとんどの場合バターなどの油脂を配合していません。

油脂の入らないパン生地は、
伸びがわるくて、
オーブンの中でも膨らみがとても悪い
のが特徴です。

そのため、クープを入れる事でパンが良く膨らむように助けてあげているのです。

クープや油脂の役割についてはこちらのブログを参考にしてくださいね。
【失敗の原因】パンが横割れ、、クープを入れる意味は??
【パン作りの豆知識】バターの代用にサラダ油を使って良いのか?

クープを一本いれるだけで、グーンとよく膨らむ。

一方で、ミルクハースのパン生地。

配合はリッチなものが多いです。
『ミルク』という名前があるくらいですから、
牛乳やバターなどの乳製品も配合される場合が多いと思います。

そのため、
ミルクハースのパン生地はクープをいれなくてもよく膨らみます。

ただし。

ふゆき
ふゆき

ミルクハースにクープを入れると、
よりふんわり軽く、柔らかいパンになります。

見た目の可愛さもプラス。
クープをいれることで、火通りも良くなります。

ミルクハースのやさしいふわふわ食感。

何本も入れるクープ。
とても大切なのがわかりますね。

【ミルクハースのクープのコツ①】ナイフはまっすぐ垂直!切り込みは深めに

まずは、クープの方向ですね。

使うナイフは、クープ専用のものでもよいですし。
果物ナイフのような先がとがっているものなら何でも大丈夫です。

ナイフの刃の部分はまっすぐ下に向けてください。

垂直方向です。

削ぐように、ななめにするのは違いますよ。

そして、クープの深さは思いっきり。
1cmくらい切って大丈夫です。

ふゆき
ふゆき

ポイントは一定の深さでスッと切る事。
これがなかなか難易度高いです。

クープをうまく入れるには練習が必要です。

刃の先の方で切る方が、手に無駄な力が入りません。

言うのは簡単なのですが、やるのは大変。
こればかりは、考えるより回数を重ねること。

ミルクハースは何本もクープが入るので、
クープの練習にも良いと思いますよ!

【ミルクハースのクープのコツ②】一定の間隔&端から端まで!

クープの本数は5本。
これくらいがやりやすいかなと思います。

まずは、真ん中に1本。

そして、左右に2本ずつです。

そして、クープとクープの間隔は一定にしましょう。

これもきれいに仕上げる大切なコツですよ。

また、クープはパンの端から端まで。
パン全体に長くいれることで、全体が均一に膨らむようにしてあげます。

【ミルクハースのクープのコツ③】成形の時からご用心!パン生地は均一な強さで巻きましょう

クープは開かない。
このお悩みは非常によくあります。

実は、失敗の原因はクープを入れる時だけではないのです。

極論でいえば、捏ねも発酵もぜーんぶ影響します。

ここでは、『成形』に注目してみましょう。

ミルクハースの成形。

だいたい2パターンです。
①伸ばしたパン生地をクルクルと巻いていく。
②伸ばしたパン生地を折りたたんで3つ折りにする。

写真のように、最後はぴっちりととじ目をしめますね。

ふゆき
ふゆき

ポイントは、
パンの端から端まで、均一な強さで張るようにとじます。

これも、実は難しいです。

経験が必要だと思います。

なぜ均一な強さでパン生地が張るようにするのか?

というと、成形の強さでパンの膨らみが変わるからです。

実際に検証した写真がこちらです↓↓

コッペパンの成形の強さを変えると、膨らみ方が違う

ふんわり優しく成形する場合と、
強くパン生地が張るように成形する場合はパンの食感も違います。

くわしくはこちらのブログで解説しています。
【成形のコツ】コッペパンの締め方はきつくor緩く?食感や膨らみに違いがでる!

ミルクハースの場合も同じです。

パン生地の左右、端から端まで。
均一な強さで成形すると、膨らみ方も均一に美しく仕上がるはずですよ。

【ミルクハースのクープのコツ④】オーブンで焼く時は蒸気を入れて!

オーブンの蒸気機能。
使ったことがありますか?

クープの効果のところと同じで、
蒸気が必須なのは主にハード系のパンです。

オーブンで焼く時に蒸気をいれると、
クープがパックリ開きます。

これは、蒸気で満たされたオーブンの中では、
クープが乾燥しません。

濡れたままの状態のクープはよくのびるので、
ぱっくり大きく開くという仕組みです。

*蒸気の効果についてはこちらのブログでくわしく解説していますので参考にしてください。
過熱水蒸気のオーブンをパン作りにどう活用するか?

ミルクハースの場合。

ハード系のパンではないですが、原理は同じです。

蒸気を入れると、クープは開きやすくなります。

ふゆき
ふゆき

ミルクハースの場合はもともと伸びやすいリッチな生地です。
過熱水蒸気でなくても、霧吹きでも大丈夫です。

何かしらで蒸気を入れてあげると、クープは開きやすくなります。

アレンジ自在のミルクハース!

ミルクハースの特徴は、美しい何本ものクープ。

そのクープがあるからこそ、ふんわり優しい食感のやわらかいパンになります。

私の教室では、
アレンジとして『いちごみるくちゃん』をレッスンしています。

かわいいでしょ(笑)

ミルクハース『いちごみるくちゃん』

キルシュで風味づけしたシロップに一晩漬けこんだ『蜜漬けドライいちご』。
そして、ホワイトチョコチップが甘くて最高。

オーバーナイトで冷蔵発酵させるので、しっとりふわふわのパンになります。

こどもから大人まで大人気のパンですよ。

クープのコツや効果もくわしくご説明しています。

美しいクープでふんわり優しいミルクハース

【ミルクハースのクープのコツ】

①ナイフはまっすぐ垂直!切り込みは深めに。
②クープは一定の間隔&端から端まで!
③成形の時!パン生地は均一な強さで巻きましょう。
④オーブンで焼く時は蒸気を入れて!

ショート動画でわかりやすくまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。

ミルクハースに美しいクープをいれるには?

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